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「体験型プログラム」について

みなさん、こんにちは。
ローカルトラベル・パートナーズの石垣です。
よく「訪日旅行者の興味は、観光から体験へシフトしている。」ということが言われています。

私も、「そうか。体験なんだ。」と思い、2016年、クルーズ船で清水港に寄港するお客様に
「体験型プログラム」を提供しようと考えました。
これは同年7月、初めて「寿司握り体験」を開催した時の写真です。
sushi making experience
清水港魚市場、「河岸の市」の寿司店、やす兵衛さんにご協力いただきました。事前に通訳案内士さんと打合せに行き、ネタ選び、当日の段取りなどを考え、清水港で当日募集をし、6名のお客様にご参加いただきました。

sushi making experienceみなさんにとても楽しんでいただき、満足のいく企画でした。
やはり、「体験は喜ばれるんだ! 」と思いました。
sushi making experience
そして、これは清水港での目玉商品として、クルーズ船のお客様に販売していこうと思いました。

sushi making experience
こんな感じで3-4回、ブースで観光タクシーと合わせて「寿司握り体験」を販売していました。
結果は、まったく売れない…。
「初回は盛況だったのに、なぜだろう?」

自分なりの答えというか、後で気づいたことですが、「寿司握り体験」を実施した日は、
「たまたまその船に、若いご家族(子供連れ)のお客さんが多かった。」ということです。
子供と楽しめる体験としてピッタリですし…。

一方、こちらは典型的なクルーズ船のお客様。
(2016年3月、私たちが初めてクルーズ船からの観光タクシーを提供したお客様です。)
クルーズ船のお客様で圧倒的に多いのは、このようなご年配のご夫婦です。

そういうお客様が、夫婦で寿司握り体験に参加しよう!」
となるだろうか??と。
以降、清水港で寿司握り体験を販売することはやめました。
(※寿司握り体験は今も別の形でご提供は続けております。)

日本でユニークな体験をしてみたいという方は増えていると思いますし、これからもどんどん
増えていくと思いますが、単純に名所観光を楽しみたいというのも普通の旅行者の感覚だと思います。
自分が海外旅行に行った時も、やはり名所を訪れますし…。

私が「訪日外国人」=「みなユニークな体験を求めている」と単純に結び付けた結果、
お客様が集まらなかったという事例でした。
onsenこちらは、2018年4月、クルーズ船のアメリカ人ファミリーに「温泉体験」をご提供したときの写真です。
「一度も温泉に行ったことがないので、ぜひ行きたい。」というリクエストでした。

これまでクルーズ船のお客様から温泉のリクエストがあったのは、このファミリーだけです。
タトゥーをウォータープルーフのバンドエイドで隠してもらったり、
100円を入れて、後で戻ってくるコインロッカーの説明をしたり、温泉が作成した英語表記の
注意事項をメールで送ったりと、準備は大変でしたけど、楽しんでもらえました。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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